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安全門 国大協サービス 最新情報 ホルムアルデヒド(ホルマリン)の規制強化に伴う大学の問題について

ホルムアルデヒド(ホルマリン)の規制強化に伴う大学の問題について [印刷用 タイトルあり] [タイトルなし]

ホルムアルデヒド(ホルマリン)の規制強化に伴う大学の教育・研究上の問題について

~安衛法違反で解剖実習等ができなくなる?~


平成20年7月24日・25日

大学等環境安全協議会技術分科会での講演・発言をもとに

国大協サービス 事業部次長 藤井昌雄


  1. 1.ホルムアルデヒドとは?
  2. 2.労働安全衛生法改正による規制強化
  3. 3.大学への影響
  4. 4.検討課題等

1.ホルムアルデヒドとは?

○ メチル・アルコールを酸化して得られる刺激臭のある無色の気体。40%水溶液をホルマリンという。

○ 接着剤、塗料、防腐剤として広く建材に用いられ、いわゆる「シックハウス症候群」の原因物質の一つとして、呼吸器系、目、のど等の炎症を引き起こすほか、発がん性についても指摘されており、規制が強化。

○ 大学では、解剖実習、病理検査、標本作成等に広く用いられている。


2.労働安全衛生法改正による規制強化

○ 労働安全衛生法及び特定化学物質障害予防規則が改正され、ホルムアルデヒドが特定化学物質の第3類から第2類に変更され、作業環境の測定が義務付けられ、管理濃度0.1ppmとされた。

○ 上記の改正の適用は、平成21年3月1日からとされた。


3.大学への影響

○ マスク、ゴーグルによる防止対策のみでなく、作業環境における管理濃度が設定されたことにより、解剖、病理試料作成、標本作成等の多くの現場では、現状設備では基準を満たすことはできず、新たに吸排気設備の設置が必要である。

○ 吸排気装置は机上タイプの比較的簡易なもので約200万円程度であり、解剖実習が行われる教室等では、各測定場所での基準達成が求められるため、解剖台一つ一つに吸排気装置の設置が必要となり、ある大学の試算ではこのための予算が2000万円程度と見積もられている。

○ この基準を達成しないで作業を行わせる場合には、労働安全衛生法等に違反することとなる。


4.検討課題等

○ 労働安全衛生法等に違反する状態で作業を行わせることはできない。

○ 労働安全衛生法等は、労働者の安全確保を目的としたものであり、学生には直接の適用は無いが、同法の基準を守らない環境で実習を行わせ被害が発生した場合には、大学に不法行為又は債務不履行(安全配慮義務違反)による賠償責任が発生すると考えられる。

○ 対策に要する経費については、各法人の運営費交付金等により対応するべきものではあるが、早急に多額の支出が必要であり、大学の教育・研究を継続させるためには、何らかの予算措置等が必要と考えられる。



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読み ほるむあるでひど(ほるまりん)のきせいき...
作成者 openknow
作成日時 2008年9月17日 10:12:02
最終更新者 openknow
最終更新日時 2008年12月21日 09:12:52
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