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安全スタッフ 2017年 熱中症をリスクアセスメント

熱中症をリスクアセスメント [印刷用 タイトルあり] [タイトルなし]

熱中症をリスクアセスメント
中災防 製造業向け手引き作成
「暑熱環境」でレベル分け


中央労働災害防止協会はこのほど、製造業向けに「熱中症予防対策のためのリスクアセスメントマニュアル」を作成した。「暑熱環境」「作業強度」「衣服・装備」の3つを指標にリスクの見積りを行うもので、これらを総合評価し「Ⅰ=些細なリスク」~「Ⅴ=非常に大きなリスク」の5段階に落とし込む仕組み。「暑熱な作業を直前の1週間以上実施していなかった場合」や「職場に水分・塩分(ナトリウム)が準備されていない場合」は総合リスクを1段上げるとした。暑熱作業の作業管理例では、溶解窯側部での作業で「上半身耐熱服」着用の場合は、作業継続時間を「20分」などと作業ごとに細かく定めている。

 マニュアルは、製造業に特化して作成したもの。企業の安全担当者、専門家で構成する委員会を立ち上げて事業場での暑熱環境の実態や対策を調査し、それらの結果を踏まえ、リスクアセスメントの手法や具体的な熱中症対策などを示している。
 リスクの見積りに当たっては、「暑熱環境」「作業強度」「衣服・装備」の3つを指標にする。
 暑熱環境のリスク見積りでは、「WBGT(湿球黒球温度指標)を測定している場合」「気温と湿度のみ測定している場合」「気温のみ測定している場合」のそれぞれについてレベルを設定。WBGTの場合は、25℃未満=レベル1、25℃以上28℃未満=レベル2、28℃以上31℃未満=レベル3、31℃以上=レベル4に分けた。
 作業強度は、「座作業」=レベル1から「途中で会話ができない作業」=レベル5の5段階、衣服・装備も、「薄手の半そで作業着と長ズボンに相当する衣服(夏期に使用する軽装の作業着)」=レベル1から「水蒸気を通さない素材の化学防護服」=レベル5の5段階としている。
 作業強度と衣服・装備のレベルを組み合わせたリスクの見積りを行い、暑熱環境のレベルも組み合わせたうえで総合リスクを評価。「Ⅰ=些細なリスク」から「Ⅴ=非常に大きなリスク」の5段階に落とし込む。
 ただし、「暑熱な作業を直前の1週間以上実施していなかった場合」や「職場に水分・塩分(ナトリウム)が準備されていない場合」などは総合リスクを1段上げるとした。
 暑熱作業での作業管理の進め方では、作業環境などに応じて部署ごとに基準を設けている企業の事例を取り上げた。
 例えば、WBGT値が「28℃-31℃未満(厳重警戒)」の場合は、「作業開始前に水分等を補給し作業時間1時間に1回以上涼しい場所で休憩と水分補給をする」などとしている。
 作業継続時間では、高温にさらされる「溶解窯(溶解温度約1600℃)」のケースを提示。溶解窯側部での作業で「上半身耐熱服」を着た場合は、作業継続時間を「20分」などと作業ごとに詳細に規定している。
 リスクアセスメントの記録表の記入例と、フォーマットが盛り込まれているため、すぐに現場でリスクの見積りから総合評価までを行うことが可能だ。
 中災防は、製造業向けとしてはいるものの、マニュアル自体は屋内作業のある全業種に共通するものとして、さまざまな業種での活用を呼び掛けている。
 大阪・東京で5月19、22日に「熱中症予防対策シンポジウム」の開催を予定しており、安全衛生担当者や医療関係者に対し今年の熱中症予測などの解説とともに今回のマニュアルも周知するという。
安全スタッフ / 労働新聞社
【2015年5月15日】
http://www.rodo.co.jp/periodical/staff/

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読み ねっちゅうしょうをりすくあせすめんと
作成者 openknow
作成日時 2015年7月30日 15:24:23
最終更新者 openknow
最終更新日時 2015年7月30日 15:24:23
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