化学物質による災害発生事例
分類 | その他の化学物質による中毒等 |
発生状況 | 工場内の排水処理を行う棟内で被災者2名が金属排水濃縮設備の内部に付着した銀を除去するため、廃硝酸と呼ばれる濃度約50%の硝酸水溶液を用いて、同設備の内部を洗浄していたところ、銀等と硝酸が化学反応を起こしたことにより大量のNOxガス(一酸化窒素、二酸化窒素等の窒素酸化物)が発生し、同設備の覗き窓のガラスが破裂し、同設備内部の硝酸、NOxガスが周囲に漏洩し、近傍で別作業を行っていた派遣労働者2名が肺水腫により死亡、設備の内部を洗浄していた2名が化学熱傷等により負傷した。濃度の高い硝酸水溶液を使用したことや伝熱管に蒸気を通して化学反応を促進させる加熱を行ったことなどから短時間に大量のNOxガスが発生したものと推定される。 |
被災状況 | 死亡2名, 化学熱傷2名 |
発生月 | 平成28年1月 |
業種 | 金属製品製造業又は金属加工業 |
発生原因等 | 作業標準書・マニュアル未作成, 安全衛生教育未実施, 装置・設備の管理不足・点検不備, 装置・設備の点検・管理体制不備, 検知・警報装置の管理不足・点検不備, 作業者の危険有害性認識不足, 異常反応・暴走反応による温度・圧力上昇に伴う機器・設備の破損 |
原因物質 | NOxガス
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引用 | 厚生労働省 |
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平成28年1月
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読み |
そのたのかがくぶっしつ
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作成者 |
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作成日時 |
2019年10月5日 12:17:39
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最終更新者 |
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最終更新日時 |
2021年3月1日 00:57:07
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スキーマ |
(なし)
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