関西電力(株)高浜発電所4号機(加圧水型、定格出力87万キロワット)は、3基ある蒸気発生器の伝熱管全数(既施栓管を除く10,000本)の渦流探傷検査(ECT)を実施したところ、1本の伝熱管に、高温側(1次冷却材入口側)管板拡管部で欠陥が生じていることを示す信号が認められた。当該欠陥は、蒸気発生器製作時の伝熱管拡管(管板と伝熱管のすき間をなくすために伝熱管を拡げる作業)の際に生じた局所的な残留応力と運転中の内圧による応力とが重畳して、伝熱管内面に応力腐食割れが発生したものと推定される。
なお、外部に対する放射能の影響はない。