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あの人が躁うつになったら [印刷用 タイトルあり] [タイトルなし]

あの人が躁うつになったら
あの人が躁うつになったら
双極性障害の伴侶とともに
原書名:Loving Someone with Bipolar Disorder: Understanding & Helping Your Partner
著者:Julie A. Fast [ジュリー A. ファスト], John D. Preston [ジョン D. プレストン]
翻訳:田中 雅子
四六判 / 308ページ
価格:1,500円+税
発行日:2006年7月3日
出版:オープンナレッジ
ISBN/ASIN:978-4-902444-29-2
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配偶者が双極性障害になった場合、どうやって対処したら良いか。

双極性障害のパートナーと安定した関係を築いていくためのガイドとなる一冊。病気の基礎知識から治療プラン、引き金となる要因、会話の事例などを挙げて、この病気特有の気分の浮き沈みを潜り抜ける有効な手段を検証する。


双極性障害は現代ストレス社会では珍しい病気ではありません。この病気を患いながら自覚していない人もいるほどです。

双極性障害のパートナーを持つ人は、この病気のために傷つき悩まされるでしょう。必要なのは耐えること・現実逃避すること・自分を酷使することではありません。大切なのは、ホリスティックな治療プラン。心や精神を含めた人間全体を見て薬物治療に頼るだけでなく、ライフスタイルや心がけ一つからでさえも始められるこの治療法です。そして無理はしないこと。本書に書かれていることをすべて無理に実行しなければならないと思いつめずに、パートナーと気持ちを合わせて一つ一つ乗り越えていくことです。

自らも双極性障害を患い同じ病気の夫を持つ著者・ジュリーがその経験から病気の相手への気遣い、対処の仕方を述べ、臨床心理士でこの病気に医学的見地から向き合うジョンが、自ら中心となって伴侶の介護をする必要性を説き、双極性障害というこの病気の解決策をあなたに教えます。


カバーの折り返し

あなたの身近な人が、別人のように思えることは、ありませんか?

大切なのは、ホリスティックな治療プラン。ホリスティックな治療とは、精神や心も含めた人間全体を見て、問題に取り組むことです。


抜粋

双極性障害のパートナーを持つ人は皆とても似ています。パートナーとの関係から逃げ出したりせずに共に生き、中心となってパートナーの介護をします。パートナーの具合が悪いと自分の生活も一緒に棚上げにしますし、目の前で愛する人がまったくの別人に変わるという耐え難い恐ろしさも知っています。パートナーの具合が悪いと、家事やお金の管理、子どもの世話をすべて一人きりでしなければなりませんが、その間一瞬たりとも恐怖心が消えることはありません。症状が重くて自分で行動のできないパートナーの代わりに医者に電話をしたり、時には警察を呼ぶことさえあります。薬に不足はないか、最新のものかどうか確認し、すべてぬかりはないかと気を配ります。これだけのことを一人でやるのは大変です。それでも、双極性障害のパートナーを持つあなたは、これらをすべて一人でこなしているのです。本書はそんなあなたのための一冊です。


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目次

  1. 第一章  はじめに
  2. 第二章  まず病気(双極性障害)に対処する
  3. 第三章  多極性障害
  4. 第四章  ホリスティックな治療プラン
  5. 第五章  「有効策」リストを作る
  6. 第六章  双極性障害の引き金となる要因
  7. 第七章  責任は二人で
  8. 第八章  双極性障害の会話
  9. 第九章  双極性障害が引き起こす感情
  10. 第十章  仕事とお金について
  11. 第十一章 セックスについて
  12. 第十二章 自分のことも大切に
  13. 第十三章 双極性障害の厳しい現実
  14. 終章   笑いと喜び

著者等紹介

ジュリー・A. ファスト
健康関係のフリーライターとして活動する傍ら、人気の高いウェブサイトも運営する。自らも双極性障害の患者で、この病気について積極的に広く一般向けに発言している。十年来のパートナーも同じ病気を抱えているが、適切な対処法などを用いれば双極性障害は予測も治療も可能な病気だと確信している。

ジョン・D. プレストン
臨床心理士。「うつを克服する」(創元社,1997年)など、著書は十数冊にのぼる。カリフォルニア大学デービス校医学部およびアライアント国際大学サクラメント校で教鞭をとる傍ら、米国内外を問わず幅広く講演活動を行っている。精神衛生協会会長賞を受賞。
東大病院 UMIN 運用: 躁うつ病のホームページ

配偶者が双極性障害になった場合、どうやって対処したら良いかを、詳細に述べた本。その内容は、原題、"Loving someone with bipolar disorder: Understanding & helping your partner (双極性障害を持つ誰かを愛するということ:あなたの伴侶を理解し助ける)"の方がわかりやすいかも知れない。

著者の夫婦は、二人とも双極性障害で、妻はフリーライター、夫は臨床心理士というだけあって、全体に認知行動療法的な考え方に貫かれていながら、日常の言葉で書かれている。アメリカ的で、日本でそのまま役に立つとは限らない部分もあるが、全体として、かなり有用だと思う。
例えば、冒頭では(p.13)、パートナーの状態を10(安定していてあなたと一緒にがんばりたいという気持ちがある状態)から最低の1(症状があまりに重くて一緒に取り組めない場合)までに表してみて、1の場合にはまずあなたひとりで取り組み、「厳しい状況にある場合にはまず自分のことを考え、本書の助言に従ってあなた自身が変わることです」と書かれており、パニック状態になってしまっている配偶者の気持ちを整理するのに役立つと思われる。また、パートナーが自分の話している内容と全く別のことを話しているように感じられた時、これは「双極性障害の会話」である、と定義し(第8章)、こうした場合、「ちょっと待って! 双極性障害が話しているみたいだけど、私は双極性障害と会話をするつもりはない。パートナーとしか話さない」ときっぱり言うように勧めている。こうした実践的な内容が多く、内容が豊かなだけに、全部読むのは骨が折れるかも知れないが、役立つのではないだろうか。
何よりも、こうした本が日本で出版されるようになったこと自体、10年前には考えられないことであり、ありがたいことだと思う。

-躁うつ病の文献紹介文より-
引用サイト http://square.umin.ac.jp/tadafumi/Reference.html


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あの人が躁うつになったら

検索経路
発行日別 (年) 2006年
ジャンル別 ヘルス・医療
所属カテゴリ別 人生・ヘルスケア
アクセス数 0 (0)
ウォッチ数 0
読み あのひとがうつになったら
作成者 openknow
作成日時 2006年8月6日 11:11:19
最終更新者 openknow
最終更新日時 2011年4月14日 11:44:54
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